【マイナー機材評論1】実際どうなの!?Classic Pro サブ卓AM502
こんにちは。
マイナー機材評論のお時間です。
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さて、第一弾としてご紹介するのは、
【Classic Pro アナログミキサー AM502】
こんな形で、手持ちのケースの隙間にピッタリサイズだったので、
予備として興味本位もあり人柱になりましたw
(このケースのことは話すと長くなるので、またの機会に。)
一つ一つ、感じたこと、技術的なこと、そもそも使えるのか!?
レビューしていきますね。
【全体的に】
弊社所有のアナログミキサー「MIDAS DM16」と比較しましたが、AM502はやや音が細い印象ですね。
まあ、これで引けを取らない音質だったら、老舗プロオーディオメーカーが泣きます。
【外観】
配色から見るに一見ベリンガーっぽいですが、どうやら「TAPCO MIX50」と同じ感じですねw
普通に金属シャーシですし悪くないです。
ただ底にゴム足がないので、自分で付けようと思います。
【電源】
続いて電源部分。
電源の差込口がネジ式になっています。
おそらく、「YAMAHA MGシリーズ」と同様の仕様でしょうか。
このサイズの卓でこの仕様は素晴らしいと思います。
サイズ以外で、購入の決め手になった部分です。
【SN比】
カタログスペックから見ても、SN比は決して良くはありません。
ですが、実際ヘッドホンで聞いてみるとさほど気にならない印象でした。
※SN比とは?
入力や出力の規定の音量に対して、どのくらいノイズ(ヒスノイズ)が乗ってくるかの指数です。
数値が多ければ多いほどノイズが少なく、「優秀なヘッドアンプ」と位置付けられます。
この数値の差は、ゲインを上げれば上げるほど顕著に現れてきます。
通常、一流メーカーの一般的な機種では大体130db前後で、AM502は110db程度。
この20dbの差は結構大きいんですが、この機種は思った程悪くなかったです。
多分現場では「アンプノイズ」等の方が気になるくらいかと思います。
【ファンタム電源】
ファンタム電源をONにすると、
ヘッドホンに1KHzに満たないくらいの周波数のノイズが、常時ほんのわずかにのります。
これは、ヘッドホンやマイクの音量等に関係なくです。
ただ、同価格帯で同サイズの「Mackie Mix5」はファンタムは常時供給なので、
それが気になる方はAM502は検討の価値ありかと思います。
【音漏れ??】
4/5chのフェーダーツマミを下げ切りにした状態で、ヘッドホンに音漏れしました。
ただスピーカーからは聞きとれなかったので、ヘッドホン出力の精度の問題でしょうか?
このクラスの機材ですから、これはきっと不具合とまでではなく、個体差の域だと思います。
他の個体を買ったら、また他の何かが「ん?」っていう部分があるんだと思いますw
【マイクinのゲイン幅が…】
さて、この卓の1番の問題点を語らなくてはなりません。
マイクinのゲイン幅が狭いです。
通常のミキサーでは、SM58でアタマを取ったときに、
ゲインは時計でいうところの3時過ぎくらいで定格に差し掛かるのですが、
↑↑このくらい。
AM502は、ゲイン上げきり手前でなんとか定格を取れる感じです。
↑↑AM502だとこんなに!
声の小さい方でしたら、ゲインをいっぱいまで上げないとです。
当然、そうするとヒスノイズが大きくなりますから、
音量を稼ぎたい時は、ゲインではなく1chのレベルツマミで持ち上げた方がいいかもしれません。
取説では「広いヘッドルーム」を謳っていますが、、、
もしかしたら、ラインレベルをキャノンで受けられるゲイン幅に調整してあるのか?
今度その点も検証してみようと思います。
【まとめ】
と、いろいろ書きましたが、マイクゲインがやや残念ですが、予備としては必要十分です。
配信送りの中継卓としてや、お客様に操作してもらう卓としてなど、いろいろ使い道がありそうです!
サイズも小さいですし、安価なサブ卓として割とおすすめです。
ということで、第一弾の機材レビューは以上になります!
最後までお読み頂きありがとうございました。
また気が向いた時に、お会いしましょう!w