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【マイナー機材評論10】クラプロ2.4GHzワイヤレストランスミッターはギターにも使える??

こんにちは。
マイナー機材評論のお時間です。
 
[マイナー機材評論とは?]
↑↑初めての方はこちら
 
オフシーズンになり、ブログを更新できる余裕ができてきました。
 
 
 
 
 
・・・需要があるかはわかりませんが
 
 
 
 
 
さて、今回は、
 

ワイヤレス用トランスミッターをギターワイヤレスにしたい!!
 
最初に断っておきますが、以前の「ベリンガーモニターをSX300化計画」は、
見事に身も蓋もない結果に終わりましたが、今回はちゃんと成功しております。
 
いやいや、前のが失敗ってわけではないんですけどねw
 

 
こちら、クラシックプロの2.4GHzワイヤレストランスミッター「CWT240」と、ピンマイク「CWL244」の組み合わせ。
 
ピンマイクの方は、異様に200Hz前後と「さしすせそ」の特性が強い印象ですが、
しっかりチューニングさえすれば、結構使えてます。
 
大体のトランスミッターは「ミニキャノン」での接続になっていて、
別売りのヘッドセットなどと交換できる仕組みになっていますね。
 
 
 
で、今回の本題なのですが、
もちろん別売りでギターワイヤレス用のケーブルも販売されているのですが、
それをそのまま購入せず、
 
自作でギターワイヤレス化できないか??
 
ということなのです。
 

 
そこで作ってみました、こちらのケーブル。
 
材料は、
・シールド→Canare GS4(直径4mmのギターシールド、長さ80cmにて製作)
・フォンコネクター→TOMOCA JS102H(ストレート、モノラルタイプのフォンコネクター)
・ミニキャノン(メス)→REAN RT3FC-B(対応ケーブル径4.5mmまで)
 
サウンドハウス
 
今回、作ってみてちょっと戸惑ったところがあるので、
それも含めて、備忘録として図解も交えながら解説してみます。

ミニキャノンtoフォン変換ケーブルの製作過程


 
まず、これはいつも細いシールドとフォンコネクターを結線するときに施しているのですが、
マイクケーブルの皮膜を挟み込んで、コネクターの根元がシールドをしっかり咥えられるようにしています。
 

こちらですね。
(わたくし、Canareの4E6Sでケーブルを作成するときは先端の切れ端を捨てずに残してあるのです)
 
今回のGS4はマイクケーブルの皮膜の内径よりちょっと太かったので、
縦に切れ込みを入れて、挟み込んでおります。
 
この点はいつも通りなので全く問題なかったのですが、問題なのはここから。
そう、ミニキャノンの配線についてです。
 

◆ 通常キャノンのメスのコネクターを内側(はんだ付けする側)から見た図 ◆
 
通常のキャノンは、このような構造になっており、
1がグランド、2がホット、3がコールドと結線するようになっております。
 
一方ミニキャノンはというと、
 

◆ ミニキャノンのメスのコネクターを内側(はんだ付けする側)から見た図 ◆
 
このように、通常のキャノンと2と3の位置が逆になっているんですよね。
 
これを、
番号を基準に結線するのか、それとも並びを基準に結線するのか??
 
 
 
結論から言いますと、今回は「番号を基準に」でした。
 
『今回は』というのは、あくまでわたくしのカンですが、
おそらくこのタイプのギターワイヤレスを出している各社は、
メーカーごとにこの辺りの配線を変えていると思うのですよね。
 
そうやってあえて汎用性をなくすことで、あくまで自社の専用品として販売促進をする。
そういった思惑があるような気がするのです。
 

 

 
今回はそれも踏まえた上で、
1(グランド)と3(コールド)の両方にシールドを結線し、ショートさせることによる、
いわゆる「擬似バランス」で結線しました。
 

 
また、ボディーアースを取るための部品は今回はずしてしまいました。(上記写真左)
つけるとコネクター内の外径が太くなってしまい、ブーツをねじ込むことができなかったためです。
それから、コネクター内部のブッシュは今回は黒を使用しました。(多分太めのケーブル用、写真右)
 
 
 

 
無事完成!!
 
テスト段階では余計なノイズなく、むしろクリアで結構いい音をしております。
この辺りはさすがデジタルワイヤレスといったところですね。
 
あ、フォンコネクターは、最初L型プラグにしようと思いましたが、
ストラトタイプのギターで使用することも考えて、ストレート型のコネクターにしました。

まとめ

さて備忘録も含めてお送りした今回のブログですが、いかがだったでしょうか?
 
ところでわたくし、しょっちゅう自分でケーブルを作っているのでそんなに気にならなかったのですが、
今回ご紹介したミニキャノン、「ミニ」だけあって、はんだ付けするポイントがかなり小さく、
慣れていない方だと絶縁体を溶かしてしまったり、イモはんだになったりと、おそらく結構苦戦すると思います。
 
慣れている方や、挑戦してみたい方には是非!といったところですが、
せっかく作っても本番中に断線してしまったら勿体無いので、
無理をせず、既製品を購入するのも、もちろん良い手段です。
 
■同製品対応の変換ケーブルは、
こちらの商品
 
■元々ギターワイヤレスセットとして販売されているのは、
こちらの商品
 
わたくしが普段ケーブル製作で使っている糸はんだや器具、
コツなども今後ブログで取り上げたいと思っております。
そちらもぜひお楽しみに。
 
 
 
※なお、念の為記載しておきますが、ご自身でケーブルを製作する際は自己責任でお願いします。
「この記事を読んでやってみたけど失敗した」「機器に不具合が生じた」
などのご意見は一切受付けませんので、あらかじめご了承ください。

 
 
 
ということで、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
 
この記事の他に、当ブログでは「マイナー機材評論」と題して、
あまり脚光を浴びないけど意外とイケてる機材や小物をご紹介しています。
興味のある方は下記リンクからご覧いただき、よければコメントもお待ちしております!
 
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最後までお読み頂きありがとうございました!
 
 
サウンドハウス

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